女子大生から見た企業のESG

弊社では、毎年、ある女子大学のカリキュラムの一環として行う学生のインターンを受け入れています。実際に企業のESGへの取り組みを調べてもらうことで、ESGの重要性や意義を学んでもらっていますが、インターンの学生にとっては、将来の就職活動を見据えた企業選びの参考にもなっているようです。

昨年より、新型コロナウイルスの感染拡大から、実際に学生たちにオフィスで作業してもらうことはできませんでしたが、今年は学生たちが独自に行なった業界・企業調査を、オンラインで発表してもらいました。各4名程度の4グループが、それぞれ関心のある業界・企業について、なぜその企業を調べようと思ったのか、その業界・企業がどのようなESGへの取り組みをしているのか、今回の調査によって何がわかったのかを発表します。

普段利用している衣料品店の商品タグに「オーガニックコットン使用」と書かれていたことが魅力的に感じた、実際に利用したときのサービスがよかった、日常的によく利用する店舗の取り組みが気になった、自分たちができることはないかと考えた……等々、きっかけは日常の些細な体験でした。ESGに特に強い関心があったわけではない学生たちですが、身近な体験をきっかけとして、その企業の取り組みをホームページや報道記事などから調べ、深く知ることで、新しい発見や気付きにつながっていたことが印象的でした。例えば、今回の調査を機に企業の環境配慮への取り組みに関心を持つようになった、ESG問題は他人事ではないと感じた、意識することで私生活の中でESG活動に参加することができることがわかった、などの感想を述べていました。また、調査の対象企業を選んだ理由として、「取り組みが詳しく書かれていて興味深かった」という声がある一方、「自分たちの気づかないところで、企業がこんな取り組みをしていたことを初めて知った」といった声もありました。

これらの学生の発表からも、企業がESGに配慮した商品・サービスを提供すること、またその情報発信をすることは、非常に好意的に受けとめられており、さらにはESGへの関心を高めることにもなることがわかり、改めてその重要性を再認識しました。

さらに、コロナ禍の影響もしっかり調べており、今後どのように立て直していけばよいのか、彼女たちなりの考えも述べるなど、頼もしく思いました。 最後に、弊社からの質問および講評を行い、企業を調べる際の視点などもアドバイスしました。このような機会を通して若い学生たちがESGへの関心を高めることで、社会全体の意識が変わっていく一助になることを期待しています。

株式会社グッドバンカー
リサーチチーム

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