レポート– Report –
-
高値圏に躍り出た日本株の見方
現在の世界的な株高を支えている理由として、以下のような楽観論と期待感がある。 ① 中央銀行による資金供給が際限なく続く ② 景気が需要不足なので“カネ余り状態” ③ 行き場のない「余剰資金」が株式市場に流入している ④ 政府による大規模な... -
ESGと技術の評価
1998年の創立以来、グッドバンカー社では、企業のESGへの取り組みが、いかに競争力と成長、すなわちサステナビリティにつながるかという観点から、企業の技術動向に強い関心を持ってきました。そのため、実際の調査対象企業のみならず、大学やシンクタンク... -
AIはサステナビリティ? ―「変なホテル」の取り組み―
「変なホテル」という名前のホテルがあります。 ある旅行大手グループが、2015年に長崎に第1号店をオープンさせたことを皮切りに、現在では全国に20施設を数えるまでになりました。 世界初の「ロボットが働くホテル」として、ギネスにも認定されたユニーク... -
企業は人なり、ESGはCEOなり?
企業のESGへの取り組みは、ただちに数値化された結果が出ないこともあり、どうしても「短期的にはコスト要因」と見られがちです。そのために「ESGを企業の競争力と成長に結びつけるには、かくあるべし」というトップの強い信念とコミットメントが必要にな... -
アカデミックな視点から見るESG投資―気候変動リスクと市場効率性(その2)―
Palmer Drought Severity Index(PDSI―1965)は、アメリカの気象学者Palmer氏によって開発された干ばつ指数のことです。干ばつ指数とは、WMO(1992)によって、「長期的で、かつ異常な水不足の積算結果に関する指数」と定義されており、さまざまなものがあ... -
アカデミックな視点から見るESG投資―気候変動リスクと市場効率性(その1)―
ESG投資が金融のメインストリーム化しつつある現在、アカデミックな視点からとらえたESG投資と、その有効性に関する多数の学術論文が発表されています。そのため、当社のアナリストは、これらの論文を読みこなし、必要であれば最新のESG評価に反映させるこ... -
コロナ危機とESG投資
コロナ危機におけるESG投資について、当社と協力関係にある、パリのロスチャイルドアセット社の見解をご紹介します。 まず強調していることは、投資家が主要な役割を担っているということです。2007~2008年の暴落とは異なり、今回の危機は金融セクターの... -
コロナ後のライブイベント業界の命運は?―スペインのウェブセミナーに参加して―
7月中旬にスペインのIDOM社が、欧州スタジアム&安全管理協会と共同で、スタジアムやアリーナといったイベント施設がコロナ後の世界でどう変わっていくべきかというテーマのウェブセミナーを開催しました。 サッカーや野球などのプロスポーツ、そして音楽... -
「21世紀の資本家」を探して―その2―
「21世紀の資本」があるならば、当然「21世紀の資本家」がいるわけですが、それは、どのような人たちなのでしょうか。アメリカの経営学者、ピーター・ドラッカーは1970年代に、「企業年金や年金基金を通じて、株式を保有することで、生産手段を保有する、... -
「21世紀の資本家」 その3
SRIのはじまりが宗教団体によるものだということは、はっきりしていますが、どの宗教かについては諸説あります。一般的には、1920年代のアメリカで、教会が、酒、タバコ、ギャンブルなど、キリスト教の倫理に反するものに投資をしないと決めたことだと言わ...