若者の金融リテラシーを高める

世界中の中学生や高校生を対象にした科学技術に関する国際大会「国際科学オリンピック(International Science Olympiad)」をご存じでしょうか。15の学科技術に関する大会がありますが、最も有名なものは1959年に初めて開催された「国際数学オリンピック」で、2023年は7月2日から13日まで日本の千葉県で開催されました。

そして、世界中の高校で、経済学と金融リテラシー教育をさらに進めることを目的に、2018年に始まったのが「国際経済オリンピック(IEO)」です。2023年は、7月24日から8月2日にかけてギリシャで開催され、47カ国が参加し、日本からの参加は初となりました。経済学、金融リテラシー、ビジネスケーススタディの3種目の総合点で競われ、日本代表の一人が銅メダルを獲得、国別では31位でした。

日本代表の選考は、高校生に楽しみながら金融・経済について学んでもらうためのクイズイベント「エコノミクス甲子園 全国高校生金融経済クイズ選手権」(認定NPO法人金融知力普及協会主催)および「リアビズ 高校生模擬起業グランプリ」の優勝者、成績優秀者の中から5名が選抜されました。この「エコノミクス甲子園」は、全国各都道府県で開催される地方大会を勝ち抜いた代表校の生徒2名による全国大会で、金融経済をはじめ、時事問題や貨幣にまつわるトリビアなど幅広く「お金」に関する知識を競います。弊社は、本大会のスポンサーとして、高校生たちの熱戦を応援しています。地方大会を主催しているのは、地元の地方銀行です(一部地域を除く)。また、その中の一部の銀行は、「リアビズ」の大会運営も協力しています。「リアビズ」は、高校生チームが模擬企業となってオリジナル商品をネットショップで販売するビジネスプランを作成し、応募します。審査を通過すると上限30万円で提供される資金を使って、実際に商品をネット販売します。この、商品の仕入れや制作から広報、発送作業、貸借対照表や損益計算書などの決算書類の作成までを自分たちで行うことで、リアルなビジネスを体験することができます。決算終了後の成果発表会にてグランプリを決定します。

このような大会があることで、参加者からは「日常生活に欠かせないお金の基礎知識はもちろん、世の中の経済が今どのようにして動いているのかを読み説く力を身につけることができた」「将来、金融機関への就職を考えているわけではないが、今のうちにこういった知識を身につけておくことが重要だと感じた」といった声が寄せられています。

このような体験を、高校生たちに与える意義は大きいと言えます。「金融知力」を身につけた若者が増えることは、日本の金融、経済を強くしていくことにつながるからです。そして、その重要性を認識し、長期的な視野で若者の金融知力の向上を支える企業を投資で応援することで、私たちも間接的に大会運営や高校生の金融リテラシー向上に貢献できると思われます。

株式会社グッドバンカー
リサーチチーム

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