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シドニーオリンピック ~ゴールドよりグリーンメダル?~January 2000
西暦2000年の今年はシドニーオリンピックの開かれる年です。実はこのオリンピックが経済成長と環境保護の調和を目指す、「持続可能な開発」のモデルになる最初のオリンピックになるだろうと言うことはあまり知られていません。シドニーオリンピック運営委員会(SOCOG)の環境レポートから概要をご紹介しましょう。 シドニーオリンピック運営委員会は、なぜ環境とオリンピックがつながるかについて、(1)大規模スポーツ・イベントは環境に多大な影響を及ぼし、(2)選手達にとっても、より良い環境の下でプレイできることが望ましく、(3)自然を利用して行なわれる競技(スキー、ボート、乗馬など)の向上と自然環境の保全が必要と述べ、また国際オリンピック委員会(IOC)も今後、オリンピック開催国を選ぶにあたっては、環境保全の視点を持っているという点を重視するそうです。 そこでシドニーは、候補地として名乗りを挙げた入札段階から「夏季オリンピックのための環境ガイドライン」を計画に盛り込みました。このガイドラインは、「持続可能な発展」の考え方に基づいてつくられ、その公約内容は、省エネルギー、水の節約、ごみや廃棄物の削減と、廃棄物処理のマネージメント、かけがえのない自然環境・文化的環境を守るという5つの分野にわたっています。その結果、2000年の「環境にやさしいオリンピックおよびパラリンピック」は、その後に続くオリンピックの環境保全のベンチマークになり、ここで実現した「スポーツと環境」と言う概念や「環境への配慮を組み入れたビジネス手法」、そして環境に配慮して作られた施設がシドニーとオーストラリア全土に貴重な遺産として残るという訳です。 具体的な取り組みについては次号でふれますが、その他のユニークなイベントとして「オリンピック・ランドケア」があります。このオリンピック・ランドケアは市場最大の地域コミュニティにおける土地再生のプロジェクトで、1998年から2000年の間にオーストラリア国内500ヶ所に少なくとも400万本の木を植林するというものです。植林場所はそれぞれ、オーストラリアのオリンピック選手に捧げられ、このプロジェクトにより地域の環境を修復し、グリーンゲームの遺産として再生した土地と上質な水を残すことができます。そして世界にオーストラリア人の言葉だけではない実際の取り組みを示すものです。 1999年9月4日~5日の週末、何千人ものボランティアがオーストラリアの荒れ果てた土地に50万本の木を植えました。ボランティアは植林場所への交通費は無料、余興とバーベキューの昼食も無料で参加できます。イベントプログラムの中では、(1)ヨーロッパ人の入植以来、オーストラリアの木は200億本も伐採され、(2)オーストラリアの木の伐採率は、植林率よりも依然として高く、(3)一本の木が毎日二酸化炭素を吸収して排出する酸素は、4人家族に十分な量であること、(4)排出する地球温暖化ガスの分として、クルマの所有者は毎年7本の木を植えなければならない、と言うようなコメントも見られました。 |
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