株式会社グッドバンカー
ワールドエコレポート

エコスクール

April 2000

四月は新入学のシーズンということで、日本のエコスクールの試みについてご紹介します。文部省の方にヒアリングしました。

文部省では、近年の地球規模の環境問題への対応の一環として、学校施設も環境にやさしいものにしようという、エコスクール整備の動きがあります。これには、学校施設の設計や運営そのものを省エネ型のものにすることはもちろん、子どもたちが環境やエネルギーについて考える契機を与えるといった意味も含まれています。

一般に生活を豊かにしようとすると、どうしてもエネルギーの消費を増やさざるを得ないと思われがちでありますが、実は快適さをそれほど犠牲にしなくても、窓やひさしの位置、屋根の構造など設計上の工夫で、光熱費や、最近学校でも増えてきている冷暖房費を、大幅に節約できるのです。

文部省と通産省は合同で、太陽光発電、太陽熱利用等の新エネルギー技術や、断熱など省エネルギー技術を導入したり、建物緑化、中水利用(排水を浄化して、トイレなどで再利用すること)等を推進するエコスクールについて、パイロットモデル事業を行っており、平成9年度から12年度の間に全国で99校が指定されています。このような試みが全国的なレベルでなされるようになった契機は、平成8年3月に文部省から「環境を考慮した学校施設(エコスクール)の整備について」という報告書が、世界的な環境問題への取り組みのなかで出されたことによります。

報告書を見るとわかりますが、エコスクールとは、何も最新型の機材を備えることばかりではありません。昔からの省エネの工夫を学校施設の設計や運営に取り入れたり、ビオトープといわれる自然の水辺や緑地を校庭につくることでもあるのです。なかには、地域の住民の協力でプロはだしの素晴らしいビオトープがつくられた例もあります。まさに住民参加の学校づくりであり、子どもたちはそのことから教室では教えられないたくさんのことを学んだことでしょう。また、平成11年度から、教科書に使われる紙が全面的に再生紙に切り替えられたそうです。

エコスクールがもっと増え、子どもたちが自然な形で環境や省エネについて知識や習慣を会得し、社会に出たとき、自分の家を建てるとき、あるいは様々な日常生活の中でそれらを活かしてくれるようになるといいですね。

教科書の件は、昨年までも徐々に再生紙が使われていましたが(紙質、安定供給、価格などの面から従来は難しい点があったようです。)、教科書協会の申し合わせで使用の教科書から全面的に再生紙に切り替えられたとのことです。もちろん、エコレポートに加えていただいても問題ありません。