株式会社グッドバンカー
ワールドエコレポート

ケニヤ 環境と難民 (2)

June 2000

ケニアのダダブで働く日本人の方が、次のような現地の様子を伝えてくれました。難民キャンプが設置されて8年以上になり、キャンプ周辺の環境は徐々に悪化しています。地元民との取り決めで、住宅建築の木の伐採は地元の首長の許可がないと行えません。キャンプ50km半径では枯れ木しか拾ってはいけないなど、様々な規制もあります。にもかかわらず、地元民が5,000人から1万人と言われているダダブで、難民約12万人を支え続ける歪みが表面化してきたらしいのです。

燃料としての薪の採集は、環境の悪化だけでなく、女性にとってつらい状況を生み出しています。

薪を採りに行くのは女性の仕事なので、キャンプから数km・数十㎞も離れた茂みに分け入り、強盗等に強姦される女性が後を立たないのです。年間百件以上の強姦があり、強姦度の高さは、アフリカの平均都市の10倍以上と言われています。男性がなぜ代わりに行けないのかと聞くと、女性だと強姦ですむが男性だと殺されるという返事。アフリカ特有の氏族の闘争が絡んでくるらしいのです。

その強姦を減らすべく、難民の為に一年間の薪を買う資金として、アメリカ政府が1998年度分150万ドル寄付してくれました。薪が豊富に採れる地域から買いつけ、必要量の二割程度の薪を配給しただけで、強姦事件は1/3以下にまで減りました。ダダブ周辺の環境と女性の両方に貢献したプロジェクトの好例だと言えるでしょう。

残念ながら、寄付が一回限りのものだったために、引き続き同じ様な支援を続ける為の資金捜しに苦労しているとのことでした。