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ポーランド・もうひとつのエコファンドAugust 2000
早いもので日本にエコファンドができてはや1年。環境にやさしい投資信託として日本ではすっかり定着した感がありますが、ちょっと毛色の異なるエコファンドがポーランドにあることを、最近発見しました。 1991年の主要債権国会議(通称パリクラブ)において、残額は2010年まで支払うことを条件に、ポーランドの債務320億ドルを半分に減らすという取り決めをしました。一方、ポーランド政府はさらに債務の10パーセントを棒引きにしてくれれば、ただ免除してもらうのではなく、その分はポーランドの環境保護プロジェクト推進に使いたいと提案しました。 この要請に同意したアメリカ合衆国が、ポーランドの債務の10%にあたる3億7千万ドルを1991年に免除しました。これを元手に、ポーランド財務省は対外債務の一部を環境保護を目的とするプロジェクト資金に振り向ける仕組み、いわゆる「環境のための債務スワップ」"debt-for- environment swaps"によって得た資金を有効に運用するための基金を1992年に設立し、それを「エコファンド」と名付けました。アメリカに続き、フランス、スイス、イタリー、スウェーデン、スイスなどがこの案に合意し、国により1パーセントから10%の幅で債務を免除。ポーランド政府は、合計でこうして得た資金5億4500万ドル(約500億円)を1992年から2010年までの期間、環境保護のために使えることとなりました(1999年11月現在)。 このファンドは、同国の地方あるいは全国規模の環境保護活動を支援するだけでなく、ヨーロッパ地域や地球規模で影響のある環境保護問題への取り組みに優先的に使われることになっており、この点では同国内のごく狭い地域のプロジェクトへ共同支援することとは一線を画しています。また、資金提供国の環境先端技術をポーランド市場に持ちこむこと、ポーランドの環境保護産業を育成することも、この財団の役割とされています。ファンドの管理は財務省が担っていますが、環境省が対象プロジェクトの選定を支援し、両省が協力せざるを得ない仕組みができあがっています。環境と経済や政治の力がこのエコファンドを生み出しました。ハンガリーなど他の東欧諸国もこの仕組みを参考にしようとしています。このもうひとつのエコファンドもますます成長してほしいですね。 参考資料: |
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