株式会社グッドバンカー
ワールドエコレポート

オランダのグリーンファンド、空前の大ブーム

February 2001

2000年9・10月号で、グリーン投資に対するオランダの税制優遇策のお話をしましたが、その効果が早くも現れているようです。

オランダの日経新聞にあたるNRCHandelsbladの2001年1月27日付記事によると、この大ブームは、同国のボス大蔵次官がグリーンファンドおよびグリーン預金の税制優遇策について公言したことに端を発します。その後集まった個人投資総額はなんと昨年の第4四半期だけで20億ギルダー(約 980億円)に達しました。その増加率は3ヶ月で75%。結局昨年末までにグリーン預金/ファンドに集まった資金総額は50億ギルダー(約2,440億円)に膨れ上がったのです(1オランダギルダーは約49円)。

具体的には、最初の10万ギルダーまでは配当や利子に対する税金がかからず、さらに2001年1月1日以後10年間に預け入れられたグリーン預金の利息も対象となります。例えば、長期グリーン預金の利率は現在3.65%で無税です。これは高い税率が課される普通の預金であれば、利率が6%あるのと同じですが、そんな商品は存在しません。どう見てもグリーン預金の方が有利です。おかげで予想を上回る資金がグリーンマネーとして銀行に集まりました。グリーン預金の草分けであるラボ銀行では、当初全国で200万ギルダーも集まれば良い方と見ていましたが、実際の資金総額は14億ギルダーにのぼりました。

大蔵大臣効果の裏には、有力金融期間の努力があります。オランダのグリーン投資のパイオニアであるトリオドス銀行を筆頭に各銀行が日本の霞ヶ関にあたるハーグで活発なロビー活動を展開しました。

問題はこの大ブームをオランダ国民の環境意識のさらなる高まりとみるか、単なる節税対策かあるいはその両方か…。本国でもまだ答えは出ていないようです。