株式会社グッドバンカー
ワールドエコレポート

オルタナティブバンク・トリオドス銀行 (オランダ)

April 2001

皆さんはトリオドス銀行をご存じですか?1980年にオランダで発足したSRIのパイオニア的銀行で、その業務方針は既存の銀行とはかなり違います。2000年度の資産の伸び率は37%、純益ベースでは81%と、その急成長ぶりが注目されています。

この銀行の業務の対象となるのは、社会的あるいは環境的に責任ある活動をしている団体や企業に限られます。具体的には以下の4つの部門に集約されます。

  • 社会経済部門 ‐ 革新的なビジネス、貿易、革新的な生活・労働・サービス・ビジネスセンター
  • 自然と環境部門 ‐ 持続可能なエネルギー(太陽熱および風力)、有機農業、環境技術、自然保護
  • 非営利・芸術部門 ‐ 教育、医療保障、介護、芸術家(個人/グループ)、その他特定のニーズ
  • 南北問題部門 ‐ マイクロファイナンス、南の貧困層の起業推進の為のフェア・トレード

殊に2の自然エネルギーについては、約6千万ドル(約74億円)を集めている「トリオドス・グリーンファンド」をオランダで、特に小規模な風力発電プロジェクトに投資する「ウィンド・ファンド」をイギリスで販売しています。また、1997年に始めた「ソーラーインベストメントファンド」は、約100万ドル(約1億2千万円)を集めました。これは開発途上国において、農業地域に家庭用太陽エネルギーシステムを設置する組織に資金を貸し付けるファンドです。

このように、これまで殆ど対象になり得なかった事業にも投融資するオルタナティブバンクと呼ばれる金融機関が欧米各地で業務を展開し、概ね軌道に乗っているようです。日本では、事業内容が良くても、融資を受ける条件が不利な個人や女性の起業を応援する市民バンクなどがあります。しかし銀行免許は持たず、欧米ほどの規模にはまだ到達していません。

次回は、トリオドスの「ウィンドファンド」についてもう少し詳しくお話します。