株式会社グッドバンカー
ワールドエコレポート

米国のSRI市場

December 2001

米国のSRIフォーラムが二年に一度発表する、米国SRI市場に関する直近レポートが発表されました。それによると、米国のSRI市場は、およそ2.3兆ドルで、これはアメリカ全体の運用資産、19.9兆ドルの約12%です。おもなプレイヤーは、年金基金、労働組合、地方公共団体、保険会社、投資信託会社、財団、宗教団体およびコミュニティ開発金融機関です。大学や個人の運用資産も含まれます。

何らかのSRIのスクリーニングをかける投資信託の数は、99年に168だったものが、230に増えています。最近の市場の落ち込みで、資産残高は、 1999年の1,540億USDから2001年の1,530億ドルと、ほぼ横ばいです。ただ、注目すべきことは、投資信託評価会社リッパーアナリティカルサービス社によれば、通常の投資信託の資産が94%減少したのに対して、SRI型投資信託の資産の減少は、54%に留まり、"有事に強く" "市場の低迷に強い"SRIという傾向が、またしても裏づけられたことです。

もともとSRIがアメリカの金融市場で注目されたきっかけは、ブラックマンデー時にダウ平均株価指数が24%落ちたのに対して、SRIの指数は、8%の落ち込みに留まったことでした。

ネルソン・ダイレクトリーという調査レポートによれば、1999年から2001年の同時期にSRIによる運用資産の、伸び率は、36%、それに対して、通常のポートフォリオの運用資産の伸びは、22%に留まっているということです。ちなみに、1984年に最初の調査開始以来のアメリカのSRI市場の拡大は以下のようになっています。

  1984年 1995年 1997年 1999年 2001年
運用資産(USドル) $400億 $6,390億 $1兆1,800億 $2兆1,600億 $2兆3,400億

参考までに、アメリカのSRI型投資信託の数の推移は、以下の通りです。

  1995年 1997年 1999年 2001年
SRI型投資信託数 50 139 168 230