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フランスのSRIMay 2002
前回のワールドエコレポートで、ヨーロッパのSRIの状況についてご紹介しました。今日は、その中でSRIファンドの資産残高が1年で、1700%の伸びという驚異的な数字を示したフランスをとりあげましょう。 2001年11月15日現在42のSRIファンドがあり総資産残高9億2千4百万ユーロです。2001年9月末のパリ株式市場の時価総額が1兆4460億ユーロであることを考えると、まだ生まれたてのほやほやと言えるでしょう。 フランスのSRIの特徴は、環境問題もさることながら、社会的な問題、特に雇用の問題に焦点があたっていることです。またカトリック教会系の団体のイニシアティブでSRIファンドができたというのも興味深いところです。フランス初のSRI商品は、公募の投資信託で、1983年、何と、カトリックの修道女である、シスター・ニコル・レイユさんによって開発されました。これはフランスの厳密な政教分離のたてまえから、修道女が国の年金制度に加入できず、独自の年金システムをもたなければならなかったことが大きいのです。ご多分にもれず、フランスでも、一生を未婚で神に仕える修道女志願の若い女性は激減しており、修道会の維持のためには、株式などのリスク資産にも分散投資をして、長期的な視点で、資産運用をする必要に迫られました。こうして、どうせ、株式投資をするなら、人権を大切にする企業にと開発された「新戦略50」は、パフォーマンスのよさから人気を集め、一般の人からの問い合わせで、シスターは大忙しということだそうです。 また、1994年にフランスの公的金融機関であるフランス貯蓄銀行と、フランス第二位の労働組合CFDTは、共同で、"働く人々の「連帯」"をテーマとした、テーラーメードのSRIファンドを設定しました。これは、フランスの上場企業のうち雇用問題に熱心な企業に投資するものです。資産の10%は、未公開企業でハンディキャップを持った人々の雇用を創出している企業に投資をします。 日本の郵貯にあたる「ラ・ポスト」も「自由と連帯」という名のファンドを設定しています。いかにも「自由・平等・博愛」をかかげて、フランス革命をおこした、お国柄らしいネーミングですね。 |
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