![]() |
||
北イタリアのゴミの出し方November 2002
イタリアのフィレンツェからやってきたバルバラさん(47歳会社員)に、ゴミの出し方を聞いてみました。何と、フィレンツェでは、ゴミは公共の場に設置されたゴミ箱に毎日捨てに行くので、各家庭でゴミをためておく習慣はないそうです。紙・ビンなどの再生可能物と、生ゴミなどに分別して捨てるようになっており、毎朝回収に来ます。しかし、さすがイタリアと思ったのは、分別しない人のために、何もかも一緒に入れてよいゴミ箱が、別にちゃんと設置されていることです。 この分別しなくてよい"何でも箱"には、時に動物の死骸なども投げ込まれているのが悩みの種だそうですが、あとで専門の係員が仕分けをしています。電池と薬だけは買ったお店でひきとるので、そのお店に捨てに行きます。「どうして薬?」と思うのですが、これはイタリア人の家庭用常備薬が、ほとんど液体タイプだからだそうです。余ったものをそのまま流して河川を汚さないよう、必ず薬屋さんに捨てに行くそうです。 戸外に設置されたゴミ箱からのゴミの収集は完全に機械化されており、その場で細かく粉砕されます。ペダルを足で踏んで、ゴミ箱のフタをあけてゴミを投げ入れるので、日本のように、ゴミ収集車が来る前に、カラスや猫にゴミ袋が破られて、中身が散乱して汚くなるようなことはないといいます。 ゴミ収集のための費用は、税金の中できちんと項目として分けられ、いくら自分が払ったかは一目瞭然です。おもしろいのは、ゴミ税(?)の課税額は、住居の広さに比例して決められるということです。だから、「広い屋敷の高齢者の一人暮しの人に不利で、狭い家に住む子だくさんの貧しい人のゴミ税が安いのはおかしい。どちらがたくさんゴミを出すかを考えるべきだ」という論議が巻き起こっています。 粗大ゴミは、無料で引き取りにきてくれます。イタリアの税金は使途が細かく特定されていて、200以上の種類があり、自分の税金の使途が、明確にわかるようになっています。イタリアで今、問題になっているのは、毒性物質の処理です。毒性物質を積んで、イタリアから出国した船が、受け入れ先の開発途上国を求めて世界中をさまよっていると、まことしやかにうわさされているのだそうです。 陽気で楽天的、ちょっといいかげんなラテン気質を見抜いて、きっちりとした分別など、はなから国民に期待せず、その性格にあったゴミ収集システムを構築しているのは、さすがです。多ければ30種類ものゴミに分別する日本のシステムを、イタリアっ子が知ったら、何と言うでしょうか。 しかしイタリアのシステムは、税金を払っているタックスペイヤーの側に、親切なシステムのように思えます。どちらがよいとは、一概に言えませんが、ゴミの捨て方ひとつとっても、お国柄が表れるということですね。 |
||
|
Copyright 2008 The Good Bankers Co.,Ltd.All Rights Reserved.ホームページ制作会社:SoundBoard. |
||