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ダーナーの銀行口座July 2003
先般のイラク戦争は、宗教のぶつかりあいであったと言われるほど、宗教的な要素が前面に出ていました。宗教はSRIとも関連が深く、キリスト教団体がその価値観を反映した投資をしたことがSRIの始まりだと一般に言われています。近年、宗教団体によるSRI投資が増加していることは以前ワールドエコレポートでもご紹介した通りです。今回はヨーロッパの仏教徒団体とSRIの関わりについてご紹介します。 過去に何度かご紹介しているオランダのトリオドス銀行のロンドン現地法人では、Friends of the Western Buddhist Order ‐FWBO(西洋仏教教団の友) という仏教の団体と協力し、「ダーナーパートナーシップ (Dana Partnership)」という口座を設けています。ダーナーとはサンスクリット語で「寛大、与えること」を意味します。大乗仏教では悟りを得るための 6つの行のひとつである「喜捨」がこれにあたります。この口座は普通の銀行口座なのですが、他と異なるのは預金されたお金がすべてFWBOのプロジェクトや、仏教の教えに合致した案件のみに融資されることです。例えば仏教の布教のための学校や、瞑想センター、仏教工芸品販売の会社など、仏教関連事業に融資されています。通常の銀行口座と同じように預金には利子がつきますが、利子として受け取る代わりに、その分をFWBOの関連施設に寄付することもできます。実は、日本からも口座を開設することが可能です。 この口座を開設するためには、
トリオドス銀行に預金するということは、倫理的投資です。全ての融資は、社会的・環境的的側面から持続可能か、そして金融的にも健全か、という観点から行われ、「あなたが信じているもののためにあなたのお金が役に立つのです。」と謳っています。とても明快ですね。日本をはじめとする東洋の仏教国では、まだ SRIの動きが出ていません。もともと仏教はアジアでは広がったものですが、仏教的価値の普遍化の手段としてのSRIは西洋仏教徒がイニシアティブをとっているというのは、これも何か仏教で言う「因縁」というものでしょうか。 |
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