株式会社グッドバンカー
ワールドエコレポート

2004年は世界のSRI(社会的責任投資)ファンドの日本企業投資元年?

January 2004

2003年12月の「ワールド・エコ・レポート」では、“2003年は日本のCSR経営元年?”というタイトルで、社会的責任に対する日本企業の意識が高まっていることをご紹介させていただきました。では、今年、2004年はどのような年になるのでしょうか? 私は、世界のSRI(社会的責任投資)ファンドによる日本企業への投資元年になるのではないかと思っています。

既に、2003年11月に発表された、米国のSRI関連の調査研究などを行なうソーシャルインベストメントフォーラム(SIF)のレポートにおいて、日本はSRIの潜在成長性が高い国として挙げられていました。また、同年11月に行なわれた世界最大のSRI国際会議である「TBLI(Triple Bottom Line Investing)2003 Conference」においても、“これから日本がブームになる”という声があちこちで聞かれました。さらにオランダのある金融グループは、SRIの一環としていよいよ日本株の本格的な投資に乗り出すことを表明しています。

このグループは、オランダ中堅の金融コングロマリットで、銀行、保険、証券、資産運用などの広汎な業務を行なっており、企業の使命として「持続可能な社会をめざし、金融業務を通してその遂行に邁進する」ということを掲げています。オランダでは最大のSRI運用会社であり、ヨーロッパのSRIにおけるパイオニアでもあります。SRIに熱心な年金の顧客を持ち、運用資産約1.3兆円を預かっているほか、オランダ証券取引所に上場されている投資信託「SRIグローバル株式ファンド」(Groen Fonds)も運用しています。このファンドは、オランダで最初に設定されたSRI投資信託で、設定から約10年を経過しています。また、その純資産はオランダのSRIファンド全体の約60%を占める最大のファンドとなっています。

このファンドは、日本の投資信託と異なり、アメリカのミューチュアルファンドと同じ、いわゆる「会社型」の投資信託です。そのため、投資家ひとりひとりは、株主とみなされ、年1回の総会にはオランダ中から1000人以上の株主が集まり、ちょっとしたお祭り騒ぎとなるそうです。このファンドに、今後、どのような日本企業が組み入れられるのか楽しみですね。