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飲んで森を育てる?September 2004
前回のワールド・エコ・レポートでは、間伐など必要な手入れが進まず、日本の森林が荒廃している現状についてお知らせしましたがここに強力な助っ人があらわれました。それは「カートカン」と呼ばれる紙製飲料缶です。これは印刷メーカーの「凸版印刷」が開発した円柱形の容器で、原料に国内の間伐材や、製材時に焼却処分されてきた端材や木屑を30%以上使用しており、すでにお茶や健康飲料など70種類以上の容器として使われており、年間1億本を販売しているそうです。 カートカンの内側は、ガラス原料成分のフィルムコーティングになっているので、飲み終えた缶は牛乳パックと同じように、トイレットペーパーなどに、リサイクルすることができます。もともと「凸版印刷」が1996年にこれを開発、販売した時は、環境配慮というよりは、輸入材原料のパルプだけでは、筒型に成形しながら強度を保つことがむずかしく、「国内間伐材が持つコシが必要だった」とのことです。ここに来て、環境問題の観点からの森林資源の有用性、そして間伐などの手入れをして守り育てる重要性、出てきた間伐材の有効な利用先として、にわかに注目されてきました。 「凸版印刷」は、いち早くカートカンを採用した飲料メーカー、「ポッカコーポレーション」や「キリンビバレッジ」「ハウス食品」など食品・飲料メーカーや関連企業約30社、全国森林組合連合会と2004年4月には、「森を育む紙製飲料容器普及協議会」を結成しました。 課題としては、この商品の市場に出まわっている量が少ないこともあり、回収およびリサイクルが進んでいないことだそうです。また間伐材利用の建材はグリーン購入法が適用されるのに、紙製品は適用外であることも普及のさまたげになっているのではという指摘もあり、今後は、国にその適用を働きかけていくとのことです。 飲んだり食べたりと、人の生命活動にもっとも近いところでの環境配慮としてこのキャンペーンが人々の意識を大きく変える可能性があるのではないでしょうか。これからの展開が楽しみです。 参考資料:「日本産業新聞」 2004年4月6日、4月15日 「日本経済新聞」 2004年6月26日、9月20日 凸版印刷株式会社ホームページ http://www.toppan.co.jp |
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